人の名前を呼ぶと、お得です

「名指し」を使わない手はない。


今回の記事は、(記念すべき)「プラスアルファのコツ」の第一回目です。



まず始めの一つ目は、「名指しする」です。


「名前を呼ぶ」でもいいです。



「…なんだ、そんなこと」と感じる方もいらっしゃると思いますが、これは「コミュ障」でも割とカンタンに取り入れやすく、また会話相手とのよい関係づくりに対してとても有効なので、最初に紹介しました。


これは、「名指し効果」と呼ばれるもので、人は自分の名前に対して、その他の言葉よりもとても敏感なので、そこを利用するものです。


会話をするとき、相手の名前を「3回~5回に一度くらいは」入れて話すと、相手は無意識にこちらのことを「ただのモブキャラ」から「それよりちょっと身近な存在」として感じるようになっていきます。その人にとって一番敏感で身近なワードを繰り返すことで、なんとなくその言葉を話すあなたのことも身近に感じるようになるのです。


特に、「会話を始めるとき」や「挨拶をするとき」に、相手の名前を呼んでから始めるといいと思います。これならすごく自然で、会話自体にまったく自信がない段階でも、試すことが可能です。



例)〇〇さん、おはようございます(朝、仕事場などで)


おはよう、〇〇さん(少し親しかったり敬語を使う関係でないのなら、こっち。〇〇君とか呼び方はその人と自分のキャラに合ったもので)


「こんなの、ただの常識で、会話術でもなんでもないじゃないか! 僕は、営業の成績をあげるためにもっとハイレベルな会話のノウハウを求めているんだ!」


…という方、いらっしゃったらすみません、「会話のパターン法」のいちばん最初の記事なので、書いておきます。このサイトで得られる会話のレベルは、「もともと人と話すことが好き、苦じゃない、…いや、嫌いだけど適当にノリを合わせて話すことはできる」というタイプの方々とは比べものにならないくらいに「低い」です。それでも、「雑談のしかたが分からない、だから人間関係が苦痛だ…」という方には、お役に立てると思って書いています。


私自身が「コミュ障」で、他愛もない話を振られても「ドゥフフwww」と笑ってごまかすことくらいしかできなかった人間だったので、「雑談ができない…」という悩みがその本人にとっていかに深刻か分かるのです。あと、巷にはたくさんの「会話法」が溢れていますが、そもそも「場の空気が読めない」ために使えなかったり、「人と話すとき緊張してしまうから、覚えても実践ではまったく使えない」ということが多いとも知っています(やっぱり私がそうでした)。


それならば、「雑談苦手さん」は、まずは難しいことはせず、「最低限、これだけはしておけば、最低限ギリギリの普通の雑談が成り立つ」というレベルの知識を覚え、試してみることが一番いいのではないかと考えています。「最低限、普通の人に見られる」というのはかなり重要で、まずはそこに到達しないと、人との会話をする場面自体の数をこなすことすらできないからです。「この人ちょっと変…」と一度違和感を感じると、つい避けたくなってしまう人が世の中には多いと思います。そしてそれは、その「変」の度合いにもよりますが、対人の場面で居にくくなったり、最悪の場合いじめに発展してしまうこともあります。

「いや、自分はそこまでひどいコミュ障じゃないし、気の合う友達とか家族とかとは会話できるんだけど」という方、スミマセン、自分自身の経験から、ついネガティブ思考になってしまいました…。

とにかく、これから、対人を今より少し楽にして、日々のストレスを減らすための、「最初の第一歩」となりえるポイントが、このサイトでこれから紹介していく「あどどきす法」や「会話のパターン法」なのです。

私の使っている方法は、そんなに複雑でも難しくもないので、極度のコミュ障さんでも安心してください。むしろ、あなたのコミュ障レベルが高ければ高いほど、効果は絶大だと思います!


…話を戻しましょう。


「名指し」はカンタンにできて、効果は高く、「ローリスク・ハイリターン」でとてもお得です。

「相手の名前を意識して呼ぶといい」ということは、かなりいろいろなところで言われる知識なので、正直「知ってるし…」という方が大半かと思います(知らなかったのならラッキー!今日から早速試しましょう)。


けれども、「本当に実践している」方は、「知識としては知っている」方よりも少なくなるのではないでしょうか。


「カンタンにできて、効果が高い」のです。取り入れないと、もったいない!


また、緊張や不安が強く、自己肯定感の低い方のなかには、「いきなり馴れ馴れしく人の名前を呼ぶなんて、おこがましくてとてもできない…」という気持ちの方もいらっしゃると思います。私自身は、そのタイプでした。

最初の自己紹介のし合いで名前を聞いたきり、その人の名前を言うなんてよっぽど第三者に「〇〇さんが…」と話すときぐらいで、話しかけるときは、「あ、あの…」。

もしあなたが、私と同じようなタイプなら、本当に朗報です。ここを改善すると、「本当に変わります」!

最初は慣れないし、緊張するし、そもそも人の顔と名前を覚えることだけでひと苦労だと思うのですが、意識して「名前を言おう」と努力するだけで、まずは自分自身もその相手を個性をもった「一個人」と自覚できて、うまくすれば相手にすこーしだけ「愛着のようなもの」が無意識の領域に芽生え、それはその人とよい関係を築くのに有効に働いてくれます。


慣れないことを始めようとするとき、極度に緊張したり違和感を感じるのは、最初のうちだけです。それがやがて「習慣」となれば、なんでもないことのように、できるようになります。幸い「名指し」は、場の空気が読めない人でもできます。高度な「会話感覚」を必要としません。


まずは、相手の名前を覚えて、呼んで、話しかけるきっかけをつくってみましょう。


最初はすごく勇気がいるけれど、これを越えられれば、ちょっと自信がつきます。


プラスアルファのコツ


・相手の名前を呼んで挨拶などをするとき、「相手の目をみて」、つくってもいいので「笑顔」をしてみましょう。


・相手より、自分が先に話しかけると、なお印象がup!