「あ」 挨拶をしよう

挨拶は、なぜ必要?



もともと人と話すのが好きではないタイプの人

だと、このサイトの管理人である私のように、そもそも挨拶の必要性がわからないという場合もあるかと思います。


むしろ、積極的にこちらに挨拶などをして話しかけてくるタイプの方を、煩わしく思うかもしれません。「特別な用がないのなら、いちいち話しかけてくるなよ」と。


それでは、巷ではどうして「挨拶は大切だ」と言われるのでしょうか。まずはそこから考えて見ましょう。



★大多数の「先生」のやり方に合わせて、社会を無難に生き抜こう!


まず、挨拶のことについて考える前に、大前提として、人が好む会話のコミュニケーションの取り方のパターンには、大きく分けて2種類があると知っておく必要があります。


まず一つは、「有用な情報などを共有、または議論して楽しむパターン」です。「雑談ができるようになりたい」と思いこのサイトを閲覧してくださっているの方の多くは、どちらかと言えばこのパターンのやりとりを好むのではないかと思います。


会話にしっかりと「議題・目的」があって、それについて人と話すのを好むタイプです。このタイプに属する人は、きっと「仕事の会話はできるけれど、休憩時間中の何気ない雑談が苦手……」なのではないでしょうか。


そしてもう一つのパターンは、「人と感情や場などを共有して楽しむパターン」です。まさにこのサイトが目的としている種類の会話のことです。


特に決まった内容について議論するわけでもなく、目的があるわけでもなく、ただなんとなく話題をやりとりする会話。「雑談」です。


このパターンの会話を好んでするタイプの方にとっては、もしかしたら「このページの存在意義が分からん!」かもしれません。だって誰に教わるでもなく、普段から何気なく行っていることに、いちいち法則性を見つけたり理由付けしたりしている記事なわけですから。


「なんでわざわざそんなことをする必要があるの?」と疑問に持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。


私や多くの雑談苦手者、「コミュ障」にとって、そういうあなたはまさしく「先生」です。


世の中には、「先生」が多すぎます。社会で生きていると、何度も「この世の中には自分以上の雑談苦手者はいないんじゃないか」と思い込みそうになってしまう場面も多くあります。


それくらい、「先生」のありかたは「世の中」を支配しています。社会で生きていくためには、「先生」のやり方に合わせることをしていかないと、うまくいかないことが多いのです。


そして「挨拶」も、立派な「先生」たちのやり方なのです。「コミュ障」な私たちも、多少は先生たちの好むやり方に合わせて、無難に社会を生き抜いてやりましょう。それがそのまま、このサイトで紹介しています「あどどきす法」の意義でもあります。



★それでは、挨拶をする意味とは?

 

でも、「意味のないこと」をただ単に「やれ」とだけ言われても、「イラッと」くるだけでなんのモチベーションもあがりません。そもそも私たちコミュ障は、人と話すことが苦手で、あまり好きではないのですから。できることなら避けたいくらいなのですから。


それでは、そんな私たち「コミュ障」でも挨拶をするモチベーションをあげるために、それ相応の「報酬」を考えてみましょう。「利益」があるのなら、多少はやる気になります。さて、挨拶の利益とは何でしょうか。



それは…、


「人とコミュニケーションを取ることに、優位に働く」ということです。



このサイトを閲覧してくださっている方は、「雑談をできるようになりたい」という目的意識を持っている方がほとんどでしょうから、そもそも「人とコミュニケーションを取ろうと思わないし」とは言われないかと思います。そう言われてしまっては、このサイトの存在意義が(ry


ですから、「人とコミュニケーションを取ることに、優位に働く」のなら、ぜひ攻略しようと思ってもらえると思います。


では、その「優位」とはなにか?



★挨拶をすることによって「優位」になることとは?


私たちコミュ障は、多かれ少なかれ自分自身になにかしらの「劣等感」を持っています。そもそも人よりも優れた容姿があり、能力や才能があり、財産があり、誰からも「すごいね」と言ってもられる立場だったら、人とコミュニケーションを取ることにこれほど苦手意識を持たなかったのかもしれません。


たとえ少し話し方や態度などが変わっていても、それは自分の「個性」だと受け取ってもらえるだろうという、揺るがない「自信」を持てていただろうからです。


他の部分がものすごく優れているので、そんなことはほんの些細なことで、むしろ「あの人はそうだから、なお良い」の評価すら得られていたかもしれません。


しかし私たちは、現状、そのような「誰から見ても、人よりかなり優れた人物」ではありません。(勝手におまえと一緒にするなって? すみません……)



それでは、もう私たちはコミュニケーションの苦手意識や劣等感を、どうにもすることはできないのでしょうか…。


いや、安心してください、そんなことはありません!


そもそも「しっかりした中身がないと自信が持てない」という思考は、「しっかりした中身がないと会話ができない」=“雑談ができない”思考とまったく一緒なのです!


そう、自信を持つのに「中身はいらない」、そして雑談をするのに「中身はいらない」です。


ここ大事なので、よく覚えておいてください。


繰り返します。自信を持つのに「中身はいらない」、そして雑談をするのに「中身はいらない」です。


ですから、「自分なんて…」という劣等感を克服する必要は、今のところまずありません。「雑談」のような他愛ないコミュニケーションに「中身」は必須じゃないから。

「議論や目的を持った会話」が好きなタイプは、ここのところでこだわりがちなので、一応、です。


大丈夫、自信がなくても、人よりすごい才能がなくても「挨拶」で相手より優位にたてるから。


「…は? どういうこと?」と思われると思いますが、これは事実です。


私たちコミュ障はコミュニケーションに自信がない故に、目の前の相手に対してつい自信がなさそうなオドオドした態度をとってしまいがちす。そうなると、周りの人も次第に、コミュニケーションの場では「あの人は重要じゃない」という扱いをあなたに対してしてくるようになりがちです。そう、カンタンに言うと「舐められる」のです。


「舐められる」と、なにが悪いのか。それは「舐められる」ことによって、更に私たちコミュ障の自尊心が削られ、劣等感が強まってしまうことです。


そしてそうなると、更に私たちはオドオドし、更に舐められ、更に自信をなくし…という「コミュ障属性育成」の負のループにはまってしまいます。


まず、「あどどきす法」では、この負のループを断ち切ることを目指します!

そのとっかかりが、「挨拶」です!



挨拶は、相手と自分の関係をより気楽に安心したものにしていくために重要です。


「挨拶が大切」とよく言われるように、挨拶のあるなしでその場の雰囲気がアットホームで明るいものになるか、ぎくしゃくして暗いものになるかが変わってくるのです。


小学校でも、「挨拶の大切さ」はさんざん言われている世の中ですから、わざわざこのサイトでそれらのことを挙げる必要はないでしょう。


このサイトはそれらの道徳を述べるために作られたわけではないのです。むしろそういう「綺麗事」を言われたり書いたりするのは、私自身もあまり好きではありません。だって「会話が煩わしい」のですから、私にとったら挨拶も何もないことが当たり前、必要な時だけに会話をすれば良い世の中のほうが生きやすいですから。「挨拶の大切さ」を言う世の中には、反発心さえあります……。


ではなぜ「あどどきす法」の「あ」で「あいさつ」を入れたのか。それには明白な目的があります。それは、「相手に舐められないため」です。


「相手に舐められないため」には、「相手より優位にたつ」ことが必要です。たとえば先ほど挙げたように、容姿とか能力とか経済力とかがあって、自信満々だったら、相手にもあまり舐められないかもしれません。


ですが悲しいかな、私にはそのような優れたものはありません。ですから他の方法で「相手に舐められない」基礎を作っていくことが必要です。

そのための効果的な一つの方法が、「あいさつ」特に「相手よりこちらが先にする挨拶」です。



★あどどきす法のヒントその一、「相手より先にこちらから挨拶をしよう」


相手よりも先にこちらが挨拶をし、話しかけることにより、その場のコミュニケーションの「イニシアティブ」を握ることができます。


なんとなく、いつも先に挨拶をし話しかけてくれる人は、自分よりも社交的で、能力的にも勝っているような気がしてくるのは、コミュ障な私たちに限らないと思います。


そういう、ほんの小さな「なんとなく」を積み重ねることが大切です。「なんとなく」が積み重なり、それがやがてその人のイメージになっていくからです。


「先に挨拶をし、話しかける」と、なんとなく社交的で明るく人なつこいイメージを相手に与えることができます。あと、挨拶をしなかった場合、なんとなく相手は「無視された」という感覚をもってしまいがちですが、それも防げます。

なんとなく、「ちゃんと自分のことを認識してもらえている」とううれしさを感じてもらえます。



このように、「相手より先に挨拶をすること」は、人と良いコミュニケーションをとることにおいても、コミュ障による“オドオド劣等感の負のスパイラル”を脱することにおいても、とても効果的になってきます。


ですからぜひ、このことはしっかりと覚えておいてもらって、できたら少しずつ実践していってみましょう。


そこから、「あどどきす法」による、新しいあなたのコミュニケーションライフが始まります!


「やたらめったら挨拶したら、人から話しかけられるきっかけとかが増えそうで、心配」ですか?


大丈夫、そうなったときのために、これから別の“雑談のヒント”について学んでゆきましょう。